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闇の天使
02




ったく…あいつ(鮫)は何してやがる




「おいふぶき、今すぐ降りて来い」




「はーいっ」



ふぶきは降りようと屋根に腰かけた




この通り、ふぶきはかなり身軽だ







だが、ふぶきを戦闘用員にするつもりはない





こいつには裏の世界を知らないで生きて欲しいと俺は思っている








「う"ぉぉぉおい!ふぶき!!」





急にあのカスの声が響いた





「…!」




それに驚いたふぶきは足を滑らせた




そのまま下へ落ちてくる





「チッ…あんのカス鮫が!」




俺は慌ててふぶきを抱きとめる





ふぶきの身体は少し震えていた




「大丈夫か」




「あはっ!楽しかったよ?」




ふぶきは無理して笑顔をつくっている





俺はふぶきを抱きながら、カス鮫の方へ向かった






それに気づいたふぶき




「XANXUS!スクアーロ殴っちゃダメ!」





「…」




「私が勝手に抜け出してやったことだからっ」




「…」







「XANXUSってば!」






(なぜお前はそんなにカス鮫を庇おうとするんだ?)






俺たちに気づいたカス鮫はこっちに近づいてきた





「ふぶきッ……ボス…」






ドコッ






スクアーロは3mほど後ろに飛んだ






それから、俺は自分の部屋へ向かう





「お前が殴るなっつったから蹴った」




「まぁ、殴るな、とは言ったけど…」







呆れた顔をしているふぶきをそのまま抱いて部屋に向かった












そのまま自分のベッドにおろす




ギシッ




片膝をベッドに乗せる






「大丈夫か」






「お兄ちゃんは本当過保護だね〜」






「…あぁ?」





(急になんだ?)






「私もう16歳だよ?」








チュッ







部屋にリップ音が響く






「〜!!」




ふぶきは顔を真っ赤にしている





「これを待っていたのか」





俺はニヤリと笑う






「ちっ、違うから!もう、XANXUSのバカ!」





そのままふぶきは部屋を出て行った
















(そんなふぶきも愛しいと想うのは、妹だから…ではないよな)








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あきゅろす。
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