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>>02 つながり

高1の冬、

中学から親友だと思ってた奴が最近オカシイ。

あからさまな距離感を感じるのだ。……心当たりが全く無い。

そりゃあ話しかければ反応してくれるし、一緒に(少しだけど)笑ってもくれる。でも、どこかよそよそしいし、他人行儀。

光の柔らかそうな猫っ毛の黒髪は今までとなんら変わりはないし、俺と一緒に開けた耳穴もちゃんとある。女子にさえ羨ましがられるほっそい体も、切れ長の瞳もなんにも変わらないのに。

「オイ、光。なんで俺の目見ねえんだよ」
「…なに言ってんの、男同士で見つめ合うとかないっしょ。…つうか彼女に会いに行かないの?せっかくの昼休みだよ?」
「はァ?今までずっと一緒に昼食ってたじゃん、最近なんなのお前」
「…別に。祥が行かないなら俺が行くわ。別の友達と昼食う約束したからさ、んじゃね」


………わけわかんねえ!


絶対後で問い詰めてやる!なんてそのときは意気込んだけど、やっぱり怖じ気ついた俺は、その日以降、光と話さなくなった。


光が分からなくなって、4年間の繋がりが消えた高1の冬だった。



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