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小説
ブースター♀
もふもふ。
もふもふ。
もふもふもふ。

「はぁ〜癒される〜」
『もふもふすんだら、セクハラするからね!名無し』
「セクハラって言うの?恋人同士なのに」
『人目があるところで』
「!!!?ブースターのいじわる!!」

魅惑のもふもふに耐えきれずに、パートナーのブースターを抱っこしていれば、明るい声でセクハラ宣言。
もふもふしたい。
しかし一目は嫌。
ならどうするか。
決まっている。自宅でなら問題ない。
まれに友人が入ってくることもあるけど、ブースターが追い払ってくれる。

「自宅でお願いします」
『時々思うんだけど、あたし以外にそんなこと言っちゃだめだよ。連れ込まれて泣かされる恋人を見たくないからね!?』

真顔で言って、ブースターに本当に心配される私はどうしたらいいでしょうか。
そもそも男性恐怖症の私が、男を連れ込むなんて気持ち悪い。
どうせ連れ込むなら可愛い幼女か綺麗なおねぇさんを連れ込みます。
ついでに襲うなら幼女で。ロリは正義。
綺麗なおねぇさんに襲われるのもありだけど、おねぇさんはブースター一人で十分、だってブースターは他の誰よりもきれいだから。
ひいき目だと馬鹿にされてもかまわない。

『馬鹿だ馬鹿だとは思っていたけど……あたしがいるのに、そんなこと言うんだ?」

腕にいたブースターは呆れたように擬人化をして、私を押し倒した。
ふわふわのオレンジの髪が羨ましいくらいに綺麗だ。
擬人化したブースターと私を比べると、いろいろと酷いことになる。
まず胸。はた目から見ても大きいブースターと、まな板と言われる私。決して小さいわけじゃありません。ちゃんとBはあります。(前に測ってもらった時ギリギリBだったけれど)
動くたびに揺れるって羨ましい。
人が選ぶような平凡な私の顔に比べて、より取り見取りなブースター。
一緒に歩くとどうなるか。
月とすっぱんだよ!

「名無し。思ってること口に出てるよ。全部」
「全部!!!!?もっと早く言ってよぉ!」
「あはは!でも、まぁ関係ないよ。だって、さ」
「っ、ひゃぁ!?」

するりと服の中に手を入れられて、甲高い声を出した。

「確か、”自宅でお願いします”だったよね」
「ぶ、ブースター……」
「今更泣き止んでもやめないよ?とりあえず選ばしてあげようか」
「ふぇ?」

「乱暴にイかされるのと、優しくイかされるの。どっちがいい?ねぇ、名無し。可愛いその声で命じてごらん?」

ブースターはそう言って優しい笑みとともにキスをくれて。
私の言葉を待っている。
忠誠心もしっかりある、自慢のポケモン。

「や、優しくだよ、ブースター」
「ふふ、心得ました名無し。できるだけ優しくしてあげる」

お粗末様。

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