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その他の人物
森蘭丸
本来は森乱法師成利。しかし、森蘭丸長定という名のほうがあまりにも有名です。
織田家臣・森可成の三男で、可成と森家の長男・可隆が戦死したあと森家を継いだ、「鬼武蔵」・森長可を兄に持ちます。
織田信長に小姓として仕え、その秀麗さや品行方正な態度が信長に気に入られ、信長の寵愛を受けました。
ある時、蘭丸は虚無僧に扮し、上杉領を偵察しに行きました。さすが上杉謙信は、蘭丸の正体を見破りますが、捕らえるどころか、上杉領の城下町を観光させ、お土産まで持たせています。
石山合戦の際、本願寺は蘭丸の母・妙向尼を通して信長に助命を嘆願しました。最初、信長はこれを許しませんでしたが、妙向尼が「叶わぬならば、信長に小姓として仕えている三人の息子ともども自害する」と言ったため、本願寺はとうとう助命されたといいます。
また、甲斐武田氏を滅ぼした時、兄の長可が活躍したとし、信長は蘭丸に岩村城を与えています。これは異例の出世であり、周りの者は驚くばかりでした。
本能寺の変が起こると、蘭丸はいち早くそのことを知り、信長に報告しました。信長に自害をさせるため、蘭丸は弟の坊丸・力丸とともに奮戦しました。しかし、多勢に無勢、蘭丸は後の天野源右衛門の股間を十文字槍で突きましたが、刀ですくい上げられて斬られ、討死しました。
蘭丸に関する逸話は多く、例えば、ある時信長に「向こうの戸を閉め忘れたから閉めてこい」と言われましたが、行って見ると戸は閉まっていました。しかし、蘭丸は一度戸を開け、戸を閉めた音が信長の耳に届くように思いきり閉めました。
また、みかんを大量にのせた台を持って歩いていたところ、信長に「そんなに持っていては転ぶぞ」と言われ、数歩歩くと本当に転びました。
いずれも、信長が言ったことを正しいものとするために行ったのです。機転が利く蘭丸を如実に表現している話です。
蘭丸は、織田家臣の行いは、良いことも悪いことも信長に全て報告していました。故に、周りの者は蘭丸を恐れるとともに、蘭丸の機嫌を悪くさせないよう気を遣っていました。
そして、蘭丸は明智光秀を良く思っておらず、光秀の謀反を予感していたといいます。

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あきゅろす。
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