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あの頃の私はきっとばかで(伊武/9669hit)

あの頃の私はきっとばかで、毎日喧嘩ばかりしていた。まだ男子とは力の差はあんまり無くて、金髪や茶髪の煙草臭い奴らと喧嘩ばかりしていた。



「若林」

『あ?何、えーと』

「伊武深司」

『ああ、うん伊武』

「鼻血でてる………つかそんな血まみれで学校くるとか本当あり得ないし、どれだけ心配させる気?嫌になるなぁ……」

『え、嘘まじか』



手の甲で鼻の下を拭うと真っ赤になっていた。あれ、私こんな顔で授業受けてたって事?うっわ超恥ずかしい。みんな言ってくれたって良いじゃないか。てゆーか言えよこの野郎。なんかムカついてきた。



「ねぇ」

『うん?』

「拭いたら?………てゆうか怖い顔が更に怖いって感じだし何で俺と喋ってるのに百面相してんのかわかんないし」

『ああわかったよ、拭けばいいんだろ?』



ぶつぶつとぼやく伊武を尻目に制服の袖で血を拭けば、袖にべっとりと赤が付いた。
鼻血いつ出たのかなぁ。仁と一緒だった時にはアイツ何も言わなかったし。あ、でも仁半笑いだったな。もしかして気づいてたのか。



『仁ぶち殺す………』

「ねぇ若林」

『あぁ?』

「ん」



伊武が箱ティッシュを差し出した。
遅っ!
今もう拭いちゃったじゃんおい!



『…………嫌がらせ?』

「一応」



一応ってお前。



あの頃の私はきっとばかで




(これが私と深司の出会いだったんだよね)
(………俺はもっと前からずっと見てたんだけどなぁ、紗季が気づかなかっただけなのに)



―――――――――――――
葵様、遅くなり誠にすいませんでした!
「伊武でギャグ」という事でしたのですが………ギャグって何でしょうか。途中から見失いました。
伊武君は難しくてすごく時間がかかりました……本当にすみませんでした。
キリリクありがとうございました。
斑鳩葵様のみ、お持ち帰りOKです。



09.05.10

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あきゅろす。
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