甘い甘い、お菓子を頂戴(銀神)
今日も仕事が無く、万事屋では何をするでもなく部屋でゴロゴロと過ごす銀時と神楽
そして、新八は先程スーパーへ夕飯の買出しに行った為、部屋には今この2人とペットの定春だけである
銀時はソファーに寝そべりながらジャンプを読んでいて、定春は部屋の隅に丸くなり寝ている
神楽もまた向かい側にあるソファーに座り酢昆布を口にしながらテレビを見ていたが突然口を開いた
「ねぇ、銀ちゃんお腹空いたアル。何かお菓子よこせヨ」
「もう少しで夕飯なんだからもうちょっと我慢しろよ。それに今菓子持ってないし、ってかお前酢昆布食ってるから良いじゃん」
「酢昆布今食べてるので最後なんだヨ。おい、天パー嘘付いてんじゃねーぞ!」
「だから本当に持ってねーって言ってんだろ」
「いや、絶対持ってるはずネ!」
そう言って神楽は立ち上がり、銀時の机へ行き引き出しの中を漁り出す
それを見た銀時は慌てて止めに入る
「おい!引き出しの中漁るんじゃねーって。あ〜もう…分かった、菓子やるよ」
「やっぱ持ってんじゃねーかヨ」
「うるせぇな。本当は夕飯食った後に食べようと思ってとっておいたのによぉ…」
そう言いながら机の引き出しの中から1枚の板チョコを出して渋々神楽に渡す
「俺の分も少しは残しておけよな…って、全部食ってるうぅぅ!!?」
「あ〜、うまかったアル。銀ちゃんありがとナ!」
「はぁ〜…お前って奴はよぉ」
「まぁ、そんなに気を落とすなヨ」
「誰のせいだコラ……なら俺はもっと甘い菓子を頂くとするかな」
そう言った瞬間神楽の口端に付いていたチョコを銀時が舌でぺロリと舐め取った
「甘ぇな…」
銀時は悪戯っぽくニヤリと笑ってみせる
一瞬何が起こったのか理解できず固る神楽だったが、それをすぐに理解した
「な、何するアルかっ!?////」
「何ってお前が口端にチョコくっ付けてたから取ってやっただけだろ」
「だ、だからってそんな事しないで言ってくれれば良いのに」
「誰かさんが全部チョコ食っちまったからな。でも、それよりも甘いものがあったからついな」
「う…それは誤るアル。ゴメンネ銀ちゃん」
「まぁ、良いさ。それより神楽」
「何?銀ちゃん」
「もうちょっと菓子くれよ」
「し、仕方ないアルな////」
そして今度は互いに唇を重ね合う
―それはキスと言う名の甘いお菓子
甘い甘い、お菓子を頂戴
*お題提供:MISCHIEVOUS
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