VOC@LOID
†説教の時間!(フリリク捧げ
「あのねえ!ちょっと聞いてね二人とも!!」
セーラー服の少年…鏡音レンが、腰に手を当てて丁寧に人差し指すら立てて二人の兄に説教をはじめた。
さて、時は遡り約10分前のことだ。
久しぶりに早く起きたものの、元祖低血圧なレンは朝っぱらから気持ち悪い兄二人に付き合わされてテンションがどん底なのである。
それに示し合わせたかのように二人の兄が喧嘩なんてはじめるからついにキレた。
キレるならまだ優しい方だから、実際そこまで怒ってはいないはずだ。
…それか、朝だから怒る気力がないとかだろうか。
「で、だから、カイ兄は…、ッ!ちょ、どこ触ってんのさクオ兄!」
「暇。それに僕は、怒られるのは好きじゃないしさ」
「あぁ、ずるいよクオ!俺はレンくんになら怒られても良いけど」
「そ、いう問題じゃないだろ…!放せってば!!」
「やだ」
首筋に舌が這い、ぴくんとレンは身体を仰け反らせた。
身を捩って腕の中からぬけだそうとした、まさにその時。
「レーンーー。ご飯だよーー!」
姉 登 場 。
ぴしりと固まったミクオとKAITOの姿に目を映し、リンは柔和に微笑んだ。
「………帰れ」
押し殺したようで、一瞬にして圧迫した空気に変えたその声は、アイドルの声とは思えないくらい低かった。
end.
ボカロ小説なんて久しぶりすぎた・ω・`
こんなんでよければどうぞ!
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