VOC@LOID
☆アイヌネギ事件
…………苦い?
そんなことって……あるの?
「ミク姉?どうし…って泣いてる!?」
「ミク姉ー、大丈夫?ネギ食べる?」
ミクは泣きながら首を振る。
しかも、そのネギをみてさらに涙を流してしまった。
「(ミク姉がネギを食べないなんて……)」
「(…ふつうじゃ…ない……)」
ミクはお前等にとってどんな存在なんだ。
「おやおやミク嬢?ついにカイ父にやられたか?」
テトがチェックのワンピースという部屋着のまま階下へ降りてきた。
そのまま机のうえにある少し小さいネギをみて、納得したようだ。
「なんかミク姉苦いとか言ってたけど…」
「なにが苦いの?」
「……リン嬢レン坊。ネギだ」
『ネギ?』
「これは俗に“アイヌネギ”と呼ばれる代物でね。
ただ、これは北海道での名称なんだな。
本当は行者ニンニクという」
「ネギ…じゃないの?」
「私も詳しくは知らん。
ユリ科のネギ属にあたり、山菜とわけられているようだ。
それに白い花を咲かすが…わりとそこらへんに生えてるそうな。
強烈なネギ臭と、少しの苦味が特徴的だな」
「…手洗ってくる」
「リンさっきさわったもんな……」
「……違和感…は…それだったの………」
「まあとりあえず多少小さく苦いがネギはネギだ。
たんとお食べ、ミク嬢♪」
「___うんっ!」
end
前サイトより。
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