What!?逆トリップ 【2】はじめまして? 『ただいまー…って誰も居る訳ないないよね… 私の両親は外国の大手の会社の社長 …だから、忙しくて年に一回だけ…元旦に帰ってくる。 …でも今年は帰ってこれないと、昨日電話がかかってきた。 ――――― 『えっ?明日帰って来れないの?』 「ごめんね、仁美、会社で大きなトラブルが起きちゃってね、今、母さん達その処理に追われていて」 『そうなんだ…じゃあ、次はいつ帰って来れるの?』 「そうねぇ…、当分は帰れないと思うわ…」 『そっか…仕事じゃ仕方ないよね。私は大丈夫だよ!仕事頑張ってね!』 「本当にごめんね。それじゃあ、今月分のお金、多めに入金しておくから、それで何か欲しいもの、買いなさい」 『うん、わかった!おやすみなさい』 「おやすみ、仁美」 ――――― …寂しくない…なんて言ったら嘘になる…本当はすごく会うのを楽しみにしていた …寂しいよ… 私の願いは、お帰りって笑顔で迎えてくれる…そんな人が欲しいよ…神様… 私は疲れていたのか、そのままソファーで寝てしまった… 『…ん?私いつの間にか寝ちゃったんだ…』 私が起きたときは、もう外は真っ暗になっていた。 『今何時だろ…』 そう思いながら起きた。 …ガタン、バタッ 二階の奥の部屋から物音が聞こえて来た。 『…やだ、もしかして、泥棒?』 そう思いながらとりあえず、ほうきを持ち、音が聞こえた部屋へと向かった。 『…落ち着け、私!大丈夫、大丈夫!』 深呼吸をし、私は部屋に入った。 『誰かいるの!』 ガチャ 『えっ?』 「ごめんね、驚かして。信じられないと思うけど、いきなりここに落ちてきちゃったんだ …えっと、とりあえず、話聞いてくれるかい?」 『はい…』 そこには一人の男の人がいた。きれいなススキ色の髪をした…そしてスーツを着ている。 そして、すべてを見透かすようなきれいな瞳… なぜか彼は悪い人ではない…そう私は感じた… 『珈琲とお茶どちらにしますか?』 「それじゃ、珈琲をお願い。」 『わかりました』 そして私は彼に珈琲を出し自分も座った。 「今日はパーティーがあったんだ。そしてやっと終わったと思って、ベットにいったら、さっきの部屋に落ちたんだ… 信じられないと思うけど…」 彼の話はとても信じられない内容だった …しかし、私は彼が嘘をついているようには思えなかった。 『私はあなたを信じます。』 「…!良かった、信じてもらえて!あっ、俺は沢田綱吉!君の名前教えてくれるかい?」 …私はここで頭がショートした… …続く [*前へ][次へ#] [戻る] |