彼女の秘密
(1)プロローグ
「アリス…あなたは今日から一人前の魔女になるために修業へ行かなければなりません」
『はい、お母様』
「修業は過酷なものになるかもしれませんが、アリスならきっと乗り越えられるはずです。」
『はい、行ってきます!』
そして私は一人前の魔女になるため、修業に…人間界へと旅立った。
―――――
ところ変わって人間界
うわぁー風が気持ちいい!絶好の飛行日和♪
私は今ホウキに乗って目的地を目指している。
『えーっと……な、みもり?』
目的地はどうやら並盛という町のようだ。
無事に着くといいな…
私はすごいドジが多いからな。だから今回の私の修業、心配だ…
――私たち魔女は17歳の誕生日を迎えると、修業のために人間界へ行かなければならない。
そして、一人パートナーを選び、共に修業をしなければならない。
修業といっても、普通に暮らすだけなんだけど…
しかしこの修業には大事な掟がある…
【パートナー以外の人間に、魔女だという事が、ばれてはいけない】
もしこの掟が破られた場合は…魔女界からの永久追放
そしてもう一つ忘れてはいけない事がある…それは―
《将来を一緒に共にする人…つまり、結婚相手を見つけること》
…はぁぁぁ、なんか疲れたな…随分と飛んでるのに、まだ並盛には着かない……………
えっとこれはもしかして、迷子…?
どっ、どうしよう…お母様…アリスはもう駄目かもしれません…長い間お世話になりました…そして今までありがとう…
ゴロゴロゴロッ……
…なんて現実逃避をしていたら、急に暗くなってきた。もういつ降り出しても可笑しくない。
ザアァァァー…
そしていきなり雨が降ってきた。
きゃっ!…やばい…随分と長く飛んでいたせいで、もう魔力が残っていない…
視界がぐらぐらする…もう…だ…め…っ
そして私は気を失い、下に落ちていった…
続く…
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