恋に障害はつきもの
【2】朝のバトル
「あっ、おはよう美雪(にっこり)」
うぅ、笑顔が素敵です!
私この笑顔に弱いんだよね…;
『おはよう、ツナ…「近い!!それ以上美雪に近付くなカスが!!!」
…また始まったよ…お兄ちゃんはいつも、こうして邪魔をする…
「おはようございます、ザンザス…お兄さん」
「きさまにお兄さんと呼ばれる筋合いはないわぁぁ!!!カス!」
『ちょっ…お兄ちゃん!』
「…相変わらずのシスコン…いい加減にしないと、美雪に嫌われますよ、お兄さん(黒笑)」
「きさま…カッ消す…」
…やばい…本気でバトル始めそうな雰囲気だよ…;
『あっ!!もうこんな時間!学校遅刻しちゃうよ!お兄ちゃん、私達もう行くよ!これ以上付いてきたら、一週間お兄ちゃんと口聞かないからね!じゃあ、いってきます!』
「行ってきます、お兄さん(にっこり)」
「くっ…美雪に変なことをしたら許さんからなっ!!」
『ごめんね、ツナ君…走らせちゃって…;あとお兄ちゃんの事も…優しいんだけど、ちょっと心配性で…;』
「クスッ、いいよ。早くしないと遅刻するしね。…それに障害があったほうが、燃えるしね?(黒笑)」
あれ?ツナ君なんか笑い黒くない?…まぁ、いっか
『あっ、学校!なんとかぎりぎりで間に合ったね!ツナくん!』
「そうだね、美雪。…!」
『…ん?どうしたの?ツナく…あっ…!』
私達の目の前の校門には、学ランを羽織った風紀委員長がこちらに向かってくる。
「やぁ、おはよう、美雪…何僕の前で群れてるの?…美雪にはお仕置きが必要かな…放課後、一人で応接室に「雲雀さん?何俺の美雪に、変な事…しようとしてるんですか?(黒笑)」
「あぁ、君もいたんだ…僕の言葉を遮るなんていい度胸だね…咬み殺す…」
あわわわわ…またもやバイトの予感…
キーンコーンカーンコーン…
あっ、予鈴…って!二人とも戦闘体勢に入っているし…;
雲雀はどこからかトンファーを取り出し、綱吉はグローブをはめている。
『(二人ともここで闘う気!?)あの!雲雀さん!お話は後でしっかり聞くので、今はすみません、遅刻しちゃいます…ぐすっ』
あっ…目にゴミが…
「…!わかったよ、美雪後で二人きりで話そう…今日のところは美雪に免じて見逃してあげるよ」
『ありがとうございます!行こう、ツナくん!』
なぜか雲雀さんは、あわててそう言うとどこかへ行ってしまった。
「美雪、大丈夫?」
『えっ?なんで?』
「なんでって…さっき泣いてただろ…?」
『えっ…泣いてなんか…あっ!そういえば、さっき
目にゴミ入ったんだよね;その時かな?』
「……」
ある意味最強…だと思ったツナだった。
『あっ!遅刻しちゃうよ!早くいこう、ツナ君!』
ギュッ
「…!」
二人で手を繋いで教室へと向かった。
『ぎりぎりセーフ!!危なかったね、…ツナ君?』
「あ…うん…」
『?』
美雪から手を握ってくれたことが、凄い嬉しいとは言えない、ツナだった。
続く!
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