恋に障害はつきもの
【1】朝
そーっと…(よし!誰もいない!今日こそ…)
ガシッ
『…!いたっ!』
「美雪、何こっそり出掛けようとしてやがる!」
あっちゃー…見つかっちゃったよ…
私、美雪、並盛高校に通う普通の女子高生。
そんな私には今、大きな悩みがあります!それは…
「オイ、美雪。まだ話は終わっていない。どこに行く!」
『どこに行くって、学校に行くに決まってるでしょ!もう、離してよー!』
「何言ってやがる!俺も一緒に行く」
『やだ、付いてこないでよ!』
…そう、私の大きな悩みとは、お兄ちゃんが、超が着くほどのシスコンだということ…
毎朝、学校まで着いてくるし…学校にまで様子を見に来るし…帰りも校門で待ってるし…あとは…もう上げたらキリがない…;
そのせいで私は、今まで彼氏というか…男の友達さえいなかった。みんなお兄ちゃんの事怖がって…;
そんな私に最近彼氏が出来た。
名前は、沢田綱吉君、ツナ君って呼んでいる。
彼は、そんな事は気にしない。
どんな君でも好きだって言ってくれた。
そして私達は今付き合っている。
…お兄ちゃんには秘密にしていた
…しかしすぐにばれてしまった。
それからというもの…お兄ちゃんは、ことごとく私達の邪魔をしてくる。
今も…
「どうせ、あのカス男と一緒に行くつもりだろうが、そんなこと許さん」
『ツナ君はカス男なんかじゃない!優しくてカッコイイんだから!』
「カスはカスだぁ」
『ちーがーう!』
「あんらぁ、美雪いいの?時間は」
『ルッスリアお姉ちゃん!あっ!もうこんな時間!約束した時間すぎてるし!行ってきます!』
「待て美雪。俺も行く」
『お兄ちゃんは来ないで!』
そう言いお兄ちゃんはついてきた。
「いってらっしゃあーいVV」
バタン…
続くー
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