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笑って…僕の姫君
act.4 キス
私は今、この人…雲雀恭弥さんと一緒に、長い廊下を歩いている。

外から見ても豪華な屋敷だと分かったが、中は想像以上だった。

…シャンデリアとか生で初めて見た…。

「椿、これからこの屋敷の…ボスに会いに行くからね。…大丈夫だよ、椿の側にいるからね」

そう言うと、彼は私の手を握る手に少し力を入れた。

「…早く済ませて、着替えなくちゃね…そのままじゃ風邪ひいちゃう」

『…あっ、あの…雲雀恭弥さん…』

「クスッ、恭弥でいいよ」

『えっ…でも…』

「顔真っ赤…椿、恭弥って呼んでよ…」

『…恭弥…』

「どうしたの?椿」

…はずかしい…でも、名前で呼び合うなんて、いつ以来だろう…

私は、ずっと一人だった…

「…椿?」

『……』

ギュッ

『…!えっ?あの…恭弥?』

「…僕がいるから…」

『えっ…』

「僕はずっと側にいるから…だからそんな顔しないでよ…」

…温かい…抱き合う形になる私と恭弥。

直に伝わる、彼の鼓動と体温…
それが、すごく落ち着く


『…あの、…ありがとう、恭弥(にこっ)』

「…!」

彼に精一杯笑った。

…本当に久しぶりに笑ったので、顔が、引きつっていないか、心配だ。

「…椿」

チュッ…

『…!!!』

「椿は笑っていたほうが可愛いよ」

…頬にキス、された…でも、別に嫌ではなかった。…恭弥だからかな…

『恭弥…その、ボスって恐い…?』

「恐くないよ、それに…椿に、手出したら…咬み殺すから」

『えっ?』

「じゃあ行こうか」

そして私たちは、ボスの部屋を目指して、再び歩き出した。


《おまけ》

その頃のボスことツナは

「…なんか寒気がした…」
「風邪か、ダメツナ」

「リボーン…次、ダメツナって言ったら凍らせるよ?(黒笑)」


続く!

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あきゅろす。
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