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トラブル ライフ
トラブル(12)
『…ツナさん、どうですか…?』

「うん、似合ってる。可愛いよ、綾香」

(『は、恥ずかしい…』)


皆さん、こんにちは。
私は、元気です。

…え?状況が分からない?
…あ、はい…私は今、ツナさんと買い物にきてまして…

雑貨屋で色々買ったツナさんは凄くご機嫌で、今は私の服を買うために、なんともお洒落な服屋にきております。

そして、どれも高そうな服ばかりで…0がいっぱいなんです…!

そんなこんな中、ツナさんが…

「好きなの選んでいいよ」

なんて言うもんだから、アタフタしちゃって…

そして結局、試着してみようか…的な流れになり、現在に至ります。


『えと、これは似合いますか…?』

「あ、それも良いね。凄く可愛いよ。」

『っ…!』

シャっ、

あまりの恥ずかしさに、試着室のカーテンを、思いっきり閉めた。


ツナさんは試着する度に「似合うよ」なら未だしも…「可愛いよ」とか「綺麗だね」とか普通に言ってくる。

恥ずかしいすぎる…!

どうしたんだろう…

あれ本物のツナさん?←ひどい


「綾香?どうかした?」

『い、いや、何でもないです』


試着室の中で一人で、色々と考えていると、不意に呼ばれて慌ててしまう。

とりあえず、元の服に着替え、試着室から出る。


「欲しいの、決まった?」

『えっと…どれも素敵でまだ迷ってまして…』

「そうだな…どれも綾香に似合って、可愛いしな…」

『…!!』

恥ずかしくて、自分でも顔が赤くなるのに気付いた。
一方のツナさんは、にっこりと笑顔を向けられる。


そして一言…、

「うん、じゃあ、全部買っちゃおうか」

・・・・・

え?

『ツ、ツツツ、ツナさん…?』

「クスッ、綾香、かみすぎ…」

クスクス笑うツナさんに、私は恥ずかしさを感じながら話す。

『全部って、そんな!』


「いいよ、気にしないで」

『気にします!』


気にしないほうが、おかしいでしょ。

「うーん…じゃあ…」

チュッ…

『ふぇ…は?』

頬に感じた柔らかい感触。

「これでいいよ」

『…!』

綾香は顔を真っ赤にして、固まった。

私…しばらく、機能停止します…



そんな綾香を見て、綱吉はクスクス笑う。

「…(面白いな…)」


他の女と違って、媚びを売らない綾香は凄く新鮮…というか興味がわいた。

それに他の奴らも相当、綾香を気に入ってるみたいだし(じゃなきゃ、わざわざ尾行なんてしないだろうし)

なんていうか、独占欲?みたいな?

綾香の一番になりたいと思った。





………ってか、綾香は、いつまで固まってるんだ。

いまだに固まる綾香を見つめて、綱吉は…。

「…(可愛いな)」

密かに心の中でそう思っていた。


…続く

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あきゅろす。
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