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トラブル ライフ
トラブル(1)
こんにちは、綾香です!
…ちょっと普通じゃない高校2年です。

…え?なぜかって…それは……


ただ今、お昼休み中、今日はジャンプの発売日!!

購買でジャンプを買ってきました!!

屋上でお弁当を早く食べて読もう!と私はルンルンで屋上に向かっています。

この時まだ私は、これから私の人生が大きく変わるということに気付いてはいなかった…



ガラガラと私は屋上の扉を開いた。

そこには、一人の女子学生がフェンスぎりがりに立っていた…。

「来ないで!!」

その女子学生は私に気付き、叫んできた。

『ちょ…ちょっとまって!とりあえず、落ち着こうよ!とりあえず、危ないからこっちに…』

私は女子学生のほうへ近づこうとした。


「来ないでよ!私なんかほっといてよ!」


『目の前で人が死のうとしてるのに、ただ見ているだけなんて、私には出来ないよ!』

「………」

彼女は何も言わず、下を向いていた。

『何があったのか、私でよかったら聞かせてもらえないかな…』


しばらくの沈黙の後、彼女は口を開いた。


「毎日が同じことの繰り返しで、つまらなくなっちゃって……平凡な毎日なんてもう飽き…『平凡の何がわるいんじゃー!

私なんて、常にトラブルに巻きこまれていて、平凡に生活を過ごしたくても過ごせないんだよ!

今日なんて、朝は人違いで外人にどこかに連れていかれそうになるし、エレベーターに閉じ込められたし、乗っていたバスに車が激突してくるし

…なぜだぁー』


「………」


…わ、私としたことがつい感情的になってしまった。

…そう、私は生まれたときから、ほぼ常にトラブルに巻き込まれているのである。

体質なのかなんなのか…


はぁぁ……


「…ぷっ…あははは…」


『!…え!?』


いきなり彼女は笑い出した。

『あの…どうかしたの?;』

「あはは…、ごめんなさい。なんだか、可笑しくて…あはははは」


そして今も笑い続ける彼女。

…あの、いくらなんでも笑いすぎじゃない?



「はぁ、笑いすぎてお腹が痛い…」

やっと笑い終わった彼女。

『あの…落ち着いた?;』

「はい、なんとか。…なんか死のうとしていた自分が馬鹿みたい…笑って、なんだか全部すっきりしちゃった…ありがとうございました。」

そう言い彼女は微笑んだ。

『そっか…良かった。とりあえず、そこ危ないから、こっちにきたほうがいいよ』

「…あの、私…実は大の高い所が苦手で…手伝って貰っていいですか?…もう足が震えて動けないんです…」


マジですか…確かに彼女の足は、がたがたと震え、顔色も悪くなってきた。


『わかったよ、今そっちに行くから動かないでね』

私は彼女にそう言うと、フェンスの外側へと行った。

そして無事に、彼女をフェンスの内側へと行かせた。

そして自分も行こうとしたが、不意に足を滑らせてしまった。

そして私は屋上から落ちた。


…続く

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あきゅろす。
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