アリスインワンダーランド
2
浴室を出て着替えると、
アリスは階段を降りて、
ダイニングへ向かった。
テーブルには、
果物の入ったかご、
トーストとジャム、
マーガリン、蜂蜜。
それに…
「…これは?」
「アイスクリームだよ、 アリス」
「おいしいの?」
「食べてごらん」
アリスは椅子に座ると、
小さなガラスの器に入った、
クリーム色がかった白色のものを
スプーンですくってみた。
やわらかい。
口に入れると
思いの外冷たく、
びっくりした。
あ、おいしい。
冷たさでしびれた口の中で
とろけるアイスクリームは
不思議な甘みだった。
「気に入ったかい?
アリス」
アリスはにっこり微笑んだ。
「とってもおいしい、
チェシャ」
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