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銀木犀
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銀紫の細くて長い指に
あごを軽く掴まれて、
カクテルが、ちゅう…と
口の中に流れ込む。


「…ん」

あ、本当だ。
まろやかで優しい口当たり。



「っ…ん、」

銀紫の黒いシャツのすそを
きゅっと軽くひっぱる。


くちびるから
グラスが離れた。

銀紫はクスリと笑う。


「な、何ですか」

「だって楼犀ちゃんが、
 キスしてるみたいな
 かわいい声だすから」


なっ・・・


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あきゅろす。
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