銀木犀
ページ:18
「あの…
顔赤いですよ?
熱大丈夫ですか」
「え、…
あ、着いたわ!
このドア開けたら
ハチ公いるからっ」
「?…は、い」
「楽しんでね、
初デート」
「はい!
ありがとう
ございました!
でも…
これ、夢ですよね?」
キイィ…
トビラが閉まる。
まあ、こんなもんか。
「お疲れ様」
銀紫はいつの間にか、
足音を立てず猫のように
部屋に入ってきていた。
「おつかれ、さま…」
チョコレート…
「楼犀ちゃん」
後ろを見て、
と銀紫は言う。
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