銀木犀 ページ:11 「どう?」 「すごい良い!」 真琴ちゃんの 頬は上気している。 「似合ってるね。 2こめのも 着てみたら?」 「はいっ」 楼犀は銀紫がくれた クッキーをかじった。 おいしい! 紅茶の上品な 甘さと香りがする。 銀紫はいつも、 どこからともなく おいしいお菓子を 見つけてくるのだ。 「わー… 自分じゃないみた い…」 真琴ちゃんは カーテンを開けて、 姿見の前でくるりと 回ってみせた。 「うん、 やっぱり似合う」 「ショートブーツって かわいいですね! 女の子って感じ」 真琴ちゃんは、 また服を着替えはじめる。 [*前へ][次へ#] [戻る] |