こねことおおかみ/完結
うっかりだ
▽▽▽▽▽
「来てしまった・・・」
ドアの前に佇む馨。
「んじゃぁ〜今日から勉強会しよーね〜オレの部屋に7時頃おいでよ」
という不良らしからぬ真面目な発言を受け、きちんと5分前に来たのだが。
入っていいのだろうか。なにやら嫌な予感がしてならない。ただでさえ危険な男だ。ここはつまり悪魔の住処。
俺は生きて帰れるのか?
「いや、無理だな。」
よし、引き返そう、と踵を返した馨だったが
自分の肩に乗る手の重みを感じ理解した。
「どこ行くの〜かおるちゃん?」
あぁ遅かった と。
▽▽▽▽▽
「入って入って〜」
「おっ、おじゃまします・・・」
亮平の部屋は想像していたより綺麗で清潔感のある部屋だった。
「かおるちゃんコーヒーでいい〜?」
「あ、おかまいなく」
「ぶはっ!なにそれーなにキャラよ〜それともなに?
緊張してんの?」
「んぎゃぁ!・・・っだから耳元でしゃべんなっつってんだろー!!//」
あははーかおるちゃんおもしろーぃ・・・と言いながら亮平はキッチンへ行ってしまった。
もしや俺は耳が弱いのか?耳をごしごししながら馨は考える
「・・・そういえば同室者は?」
「ん〜?あぁ確か留学するーつって入学早々イギリス行っちまったからオレずっとひとりなのー」
「へぇ〜」
市村の入れてくれたコーヒーはめちゃくちゃうまかった。
<*わんにゃん#>
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