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こねことおおかみ/完結
2


「柚っ!!スズちゃんは・・・て、見つかったみたいだね〜」




亮平たちが到着したときには凛は宗昭の腕の中だった。


「りんっ・・・柚羅、りんは・・・大、丈夫だったのか・・?」



「・・・肌蹴てたのは上着だけだった。最後まではされてねぇ」




「そっか〜そこは良かったね。

 ま、そ〜いぅ問題でもないけどね〜しののめくん」



「ひぃっ・・・」

柚羅によってぼこぼこにされた顔は血と涙でぐちゃぐちゃになり爽やか王子の欠片も残してはいない。


「ぼ、暴行罪だ!お前らみたいな不良は退学にしてやるからな!」

「ど〜のくちがそんなこと言「ばきっ!」・・・う・・・








   え・・・?」

 







東雲に止めを刺したのは

最強の銀狼でも亮平でもなく










平凡(美術部員)田原馨だった。

「か、かおるちゃん・・・」


「こんなやつ死んで当然だ。なっにが爽やか王子だ!!ただのムッツリ強姦野郎じゃねぇかっ!!くそ!凛の恨みだ・・・っ(げしっげしっ)」




「かおるちゃん・・・かっこいー」


暴れる馨をにこにこ見つめる亮平(止めない)



「おい、その辺にしとけ。それ以上は過剰防衛だ」

武下によって引き剥がされた馨を亮平が受け取る。


「あ〜ぁ、ひっでぇ顔だなこりゃ」

ちらりと凛と宗昭の方を見る

「・・・ま、報いは受けたっつーことで、こいつの後処理は俺がやっといてやるよ。





 柚羅」





「・・・・分かってる」


「そっか。・・・頼んだぞ。お前にしかできねぇんだからな」



「・・・・あぁ」




宗昭はそれ以上なにも言わず
自分の脱いだシャツで凛を包み
負担のかからないよう優しくそっと立ち上がって
寮への道を帰っていった。

<*わんにゃん#>

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あきゅろす。
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