こねことおおかみ/完結 2 特別棟は広い。実験室や視聴覚室、資料室などが押し込まれている。 放課後だと更に人気がなくなり連れ込む場所が多すぎる。 一階から手当たりしだい探す宗昭 「どこだ・・・っ!!」 (あの優男やっぱ裏があったか!!) 「柚っ!いたか!?」 「1階はいねぇ!!」 「そんじゃ手分けして探すぞ。かおるちゃん2階ね、俺が3階行くから柚「しっ!!」が・・・ってかおるちゃん?」 「黙ってっ!・・・・なんか聞こえないか・・・?」 「「・・・・・」」 「な〜んも聞こえなくない?」 「しーーーーっ!!」 「・・・・・・」 ニャァ 「「「っ!!!!都!!!」」」 「・・・っどこだっ!」 「2階だ」 「え」 宗昭は瞬く間に階段を駆け上がっていった 「・・・な、なんで分かるんだ・・・」 「そらぁ〜愛するスズちゃんのためなら、おおかみの聴覚も鋭くなるっしょ〜いや〜どんどん野生っぷりが激しくなってきたね〜柚ったら」 「・・・・・・・」 たのむ 無事でいてくれ 「っ都どこだっ!!」 ニャァ 「にゃぁーー」 「都・・・っ!」 奥まったとこにある 普段ならだれも寄り付かないような部屋 都が必死にカリカリ扉を引っかいていた 「・・・社会科資料室・・・」 凛 <*わんにゃん#> [戻る] |