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こねことおおかみ/完結
仮面の裏


凛は放課後、一人美術部に向かっていた

この前馨と話していたときに、実は馨が美術部だということが分かった。
その馨が「都を描きたい」とお願いしてきたので凛は都を連れて人のまばらな校内をとぼとぼ歩いていた。


「みゃーこさん美人に描いてもらわなきゃね」

「みゃん」






最近宗昭の外出が増えた。放課後に限ったことではない。休日も寮を空けることが多く、授業もまたサボりがちになった。夜は凛が寝てしまってから帰ってくることも少なくなかった。
それゆえ凛は非常に甘え足りないむんむんもんもん状態である。



「ところでみゃーこさん」

「にゃー」





「美術室ってどこ?」


「・・・・・・」






当てもなく進んでいた凛。そういえばさっきからぐるぐる同じところを歩いている気がしなくもない。







「・・・馨ちゃんのばかばか」


甘え不足からか。八つ当たり発言まで飛び出している。


さてどうしようか。都のモデルデビューは飼い主として逃すのももったいない。なんとか美術室に辿り着きたいものだが。

うんうんと凛がどうしようか考えていると(顔には出ない)












「凛くん?こんなところでどうしたの?」





爽やか王子が現れた

<*わんにゃん#>

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あきゅろす。
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