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こねことおおかみ/完結
3



「凛・・・?」

声をかけ、そっと腕に触れると

さらにぎゅうぎゅうと腰に抱きついてくる。




背中にへばりつく身体は嗚咽のたびにひくひくと震えていて胸が痛くなる。



身体の向きを入れ替えようと腕に力を入れると、引き剥がされることを恐れるかのように凛の腕にもさらに力が加わった。

「やだぁ・・・っ」

「凛?」



「や、だぁ・・・やだやだぁー!むーくんっいやだぁー」

じわじわと背中が濡れていく


子供のように声を上げる凛






「やだよ・・・嫌いにならないでっ・・・」


「凛・・・・何の話なん「やだぁ!うぅっうあぁーん」だ・・・・」


ひぃ、ひぃと喉を引きつらせてもなお

やだ やだ と凛は繰り返す



嫌いに・・・ならないで って、


どうしてそうなったんだ?



手を払ってしまったのは悪かったが




嫌いになるはずなんてないだろう











「むーく、じゃなきゃやだぁ!ぼく、いやだぁから・・・・!

お、おいていかないでっ・・・・ぇっえぇっ」



宗昭の背中に張り付いたまま

大泣きである。






あまりの泣きっぷりに

冷静になりつつある宗昭。



だが話が見えない




(おいていかないで・・・?)




やだやだと顔を埋めている凛は、小さな身体のどこにそんな力があるのかというくらい



すごい力でへばり付いている。





<*わんにゃん#>

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あきゅろす。
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