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こねことおおかみ/完結
なくなってるょ!

「たったいへん!!たいへん馨ちゃん!!どうしよう」


あれ?凛がいない。と思ったら、物凄く焦った様子で部屋に飛び込んで来た。

「なっ!!なにがあったんだ!!泥棒でもいたか!?」

「なくなってたの!!」

「(え、マジで泥棒?冗談だったのに)・・・な、なにがなくなってたんだ!?財布?下着?」






「ネコ缶!」

「・・・・・・なくなってたってもしかして」

「昨日食べきっちゃったのにすっかり忘れてたよ!!」




「はぁ。とりあえず貴重品じゃなくてよかったよ。ネコ缶かー売店にはさすがに売ってねぇしな。ねこまんまじゃダメなのか?」

「みゃーこさんはネコ缶しか食べないんだよー」

「みゃぁーん」

「んだーわがままだな」

「ふみゃっ」(ゲシゲシ)

「あっごめん、蹴らないで!思ったより食い込むっ」

思いっきり都に蹴られてる馨をそのままに悩む凛

「どーしよー・・・」


「あ!そういえば柚羅と市村今日街下りてるんだろ?電話してお使い頼めばいいじゃん」(ナデナデ)←和解


「そっか!馨ちゃん頭いいねっ!むーくんにでんわ〜でんわ〜」

日頃はいつも一緒にいるので何気に初めての電話である。うきうきである。

ピポピポ

・・・・・プッ

おかけになった電話番号は・・・電源が・・・

「あぁん!」ウルウル



「なっ!お前は電話ごしになんつー声を出すんだ・・・なに?いきなりそういうプレイ?柚羅ってマニアック・・・」

「馨ちゃん、むーくんにでんわ繋がらないょ」えぐえぐ


なんだそっちか。

「地下の店とかにいんのかもな〜・・・じゃぁ多分市村も繋がんねぇだろ」

えぐえぐ

ネコ缶がないのと初電話が不通であるショックがダブルパンチの凛


「・・・・・・・」

えぐえぐ

「・・・・・・・」

えぐえぐ




「・・・・・わかったよ!!一緒に買いに行こう!」


「グシッ・・・ほんと?」

「ほら行くぞ、準備しろ凛」


「っうん!」

やった〜街にお出かけだ〜と喜ぶ凛。


小悪魔め。By馨

<*わんにゃん#>

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