こねことおおかみ/完結
いっしょに
テストが終わってからはあっという間だった。授業もそんなになく、文化祭に向けての話し合いが度々行われた。
凛と馨の二人は当日接客担当なので、お菓子作りが得意な凛は文化祭前日にケーキやお菓子を焼くことに決まり、馨はそれを手伝うことが決まった。それなので夏休み中の準備などには来なくていいことになった。
ラッキーと素直に喜んでいたのだが、この時、うまい話には裏があるということをなぜ気付かなかったのか、というか普通に考えてタケちゃんがそんなに俺を甘やかすはずがないのを忘れていたことを馨は文化祭直前に後悔することとなるのだが。
ちなみに宗昭と亮平には当日になんとしてでも働かせるために、他の仕事は割り振らないようにしている(武下と棗田の策略)
▽▽▽▽▽
「んじゃぁ明日から夏休みだ。いいか、俺に面倒ごとを持ち込むなよ。羽目を外すのは大いに結構だがばれない様にしろ。んじゃぁ捕まらないようにな。解散」
先生そりゃないぜBy1−C一同
「あぁーそうだった涼宮、あと柚羅と市村、田原もちょっと来い」
「・・・?」
ちょうど寮へ帰ろうとして立ち上がったところ呼ばれ、4人は素直に従う。
「タケちゃんせんせ?」
「ああ、涼宮はこの夏休みどうする?」
「・・・?みゃーこさんと散歩に行く」
「そうかそれはよかった、俺もぜひご一緒させて欲しいがそういうことではなくてだな。俺は夏休みをどこで過ごすがを聞いているんだ。親御さん、夏は戻ってくるのか?」
「・・・・(フルフル)冬まで帰れないって言ってたよ」
「そうか、大体規則としては夏休みは必ず実家に帰らせるんだが。まぁ例外もちゃんとある。涼宮は夏休みはずっと寮で過ごすことになるからな?」
「・・・・・・ぼく、だけ?みんな・・・帰っちゃうの?」
凛の目がかすかに揺れる。大きな学校にひとりぼっちは
不安なのだろう。
「・・・で、だ。田原は夏休み後半で帰省するみたいだが、柚羅と市村の申請が出てないから呼んだんだ。柚羅、お前はど「残る」・・・分かった。涼宮、だそうだ。柚羅がいれば大丈夫か?」
「・・・むーくんも残る?いっしょ?」
「あぁ」
見上げる凛の頭をそっと撫でると安心したように笑った。
「じゃぁ一緒にお出かけしようね〜」
「そうだな」
「・・・・・オイオイ、二人の世界ってこういうことを言うのか?俺の問いかけがなかったことにされているぞ」
「タケちゃん〜こんなのにゃんにゃんレベル1だよ1。オレらの前では常にレベル5だかんね〜。レベル6からは砂吐けます。
ちなみにオレらはレベル3くらいかな〜ね、かおるちゃん」
「ちなむな!!高ぇよ!3て地味に高ぇ!!てかにゃんにゃんレベルってなに?」
「ぁ、そうそうタケちゃんオレもここ残っから〜」
「まぁいいだろう、言っても帰らんだろうしな。女連れ込むなよ。遊ぶなら外でしろ。」
「んなことしね〜から!タケちゃんひどー」
「・・・・・」
「あっそ。まぁやんちゃするのも警察に捕まらん程度にな」
「ふぁーぃ」
「・・・・・あっ!ちょタケちゃん、俺は?なんで呼んだの」
「あぁ、そうだったな、
なんとなくだ」
「・・・・・・」
にゃん#>
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!