ソウリモノガタリ
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「ラブストーリー擁護派は、既にロマンチストの手にかかっているのか?」
アリンが呟く。
「ロマンチスト?」
リセは聞き返した。
「寄生体のなかでもボスクラスのやつ。エリーもそう。あいつが現れるとラブストーリー擁護派が過激化してたらしいな」
博士は頷く。
「恐らくは、重度のものはな」
「気色悪い」
「アリンはラブストーリー嫌いだものね!」
エチルはくすくす笑った。
「あいつに、オータムクロッカスに、殺された、やつをさ、思い出しちまう……」
スキダヨ――――
ウフフフフフフ――――
「ラブストーリーなんか……
みんな、みんな燃やしてゴミ箱に捨てちまえばいいっ!」
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