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「こ、こんにちは。あの、メイルを見ませんでした?」

「メイルさんですか……さぁ」

「ありがとうございます、失礼します」


どこにいったんだろう、と明るくかけていく姿は、なんだか元気がもらえる気がして、彼女は、よし、と気合いを入れ直した。

「見かけたら、声をかけますねー!」





一方、体育館では、メイルが床に倒れていた。

「す、少し休憩」

「もうへばっているのか」
 対戦相手はロデナリークロード。
不思議な男の子だが、この日、
勇気を出して、放課後に手合わせしたいというとなぜだか承諾してくれた。
 今日はちょうど、彼の見回りはない日で、メイルもバイトは無かった。体育館には人避けの結界を張ってある。

「思っているより、やるのね」



「お前こそ、数秒で終わる予定が、二時間ものびちまった……」

互いに疲れを表しているが、寝そべったのは、メイルのみで、ロデナリークは膝を立てて離れた場所に座っている。

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あきゅろす。
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