ページ:3

憎き純血……
 俺のハートを救ってくれた、ラコが追う存在。そして、ストックフィリアたちが求める存在。

カーユは、思い出してぎり、と歯軋りした。
ストックフィリアや、純血には、正直そんなには興味が無かった。
 けれど、ラコが言うには化け物じみた存在であって、クラスでも優遇を受けているらしい。

聞くと、なんかわからないが腹が立つし、そんなやつらが居たら、ただただ、孤独でしかない俺が惨めだ。

人が嫌われる理由なんて話しかけたり、見た目でうざがられたりするのだけではない。
生理的な、根源的に嫌だというなにかがあると思うし、俺はきっと、それなんだろう……

しかし、混血。
つまり、あの掃き溜めクラスのやつらとかわりはしない。

[*前へ][次へ#]

3/23ページ


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!