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校内掲示板や、壁新聞は、彼が『――と、思う……』
と思われただけで、トップニュースとして大々的に報じる。世界広しと言えども、はっきり口にせずとも何かを思うということが、そのまま、周りの噂になってしまう、そんな校長は彼だけだろう。
有言と、実行が同義であり、何かこの世界に、此の学園生活に変化を感じたものは「思ったんだな」と、校長を崇める。
入学した生徒たちは、
校長室に常にはりつく新聞部が噂タレコミをもとに、「校長が思ったこと」を毎日確認したりする光景をたびたび目にすることだろう。

「こ、今度は、何を、思ったっていうの……」

デンシンが、ガタガタ震える。震えずにはいられない、そんな空気に、ラコも、手に汗を握る。
イシンの顔が青ざめる。
ガタガタ震える。

「はぁーーー、いい、まだウワサの段階だからね、いい? 後悔しないでね……覚悟できる?」

ラコとデンシンは顔を見合わせる。
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あきゅろす。
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