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 強い覚悟があるようだった。そうだ、私も勇気を出さなくては。

いつも、傍観者であり続けた、保守さえも望まない、流れのままに居続けた。
崩壊も破滅も、閉じ込められた状態に置いては別に他人事、どうだって良いことだったからだ。
早く消えたかった。


 いつだって死ぬ方が、何もかもめちゃくちゃになる方がずっと、望んでいた。



だけど、もし、殻が壊せるなら――――?

ここから出てもよいのなら。
私は、傍観者ではなく『一人』として歩きだせる。

「私、も……」


ゆっくり、足に力を入れて踏みしめる。

「やるしかないことがあるんです、ついて行っても良いですか?」

「来るなら来なさい」


破滅しか望んだことがなかった。
崩壊ばかり願った。

だけど、もし変わるなら、それも要らない。
私は割れたガラスの外の世界は、思っていたよりずっと広いということを、身を持って知りたいから。





2019年2月27日23:14




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あきゅろす。
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