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不可解な点


「幽霊先生、そこにいらしたのですか」

寮の見回りに行こうとして居た彼女に、声がかかる。リライト先生だった。
「結界の修復は、今……粗方」

「それがですね、他にも見つかりました」

「え?」


彼が言うには、校内の監視カメラのアクセス権が無効になっているらしい。
「なぜ、そんな……」

「詳しいことはわかりません。

ただ、監視カメラなどのグッズを販売する『蜘蛛の防犯屋』から、

校長の許可で購入したらしいのです」

「そうですかー……、うーん。その蜘蛛さんを疑っているのですか?」

「ああいった業者にストックフィリアが紛れていることは、よくあることだといいますよ」


幽霊先生はおっとりと、考えてみた。
結界を破り、カメラの位置も把握している……




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