びたえあ
2 へんなやつ


「撮影しといてあげる」

そう言うと、また五人と弱いのを放置して、ボクはポケットから携帯を構えた。

「おい、俺らは撮すなよ」
誰かが言った。

「まーさか。ここに居る時点で、お仲間みたいなもんだろ?」

クスクス笑うと、それもそうかとまた五人がやり始める。
カメラ機能を構えて、とりまーすと言って、起動音をさせる。カメラを動かしながら、少し頃合いを見計らってこいつらを通報してくれというメールを知人に送った。

目の前で殴られるやつにも、五人にも腹が立つ。早く終わらないだろうか。
この携帯は型が古いので、だいたい夜に撮影するには向かないのだけどそんなこともわからないおバカさんたちだ。くだらないと思った。

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あきゅろす。
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