びたえあ
1.予習、フクシュウ

にたぁ、と笑った5人に、背筋がゾクッと粟立った。

「誰あんた」

顔もわからない薄そうなやつが言う。

「クラスメート」

「こいつに、恨みでもあんの」

ふくよかな体型が聞いた。
「ありまくるよ」

弱い人様に、寄ってたかるようなやつらだ。こいつらが、当然のように裁かれたらどれだけ気分がいいだろう?

僕は中心で叩かれていた弱そうな男に近づくと、まず、ばし、と右頬を殴って突き飛ばした。

「みんなにいじられて楽しい? 何、寝てるんだよ」
放っといてくれ、という目を向ける。
小汚ない髪や身体。
あぁ、イライラする。




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