びたえあ
31.mirror
20193/2511:29


 ミラー症候群。


今や知られてきた名前だった。解離感、愛着、主に幸せに分類されるような自分に対する感情が理解出来ないこと。
他人を見て、幸せを理解するために、『優しくなる病』と長年勘違いされてきたこと。


治療法が確立することがないってこと。

家庭を持つ妻などに多く発症するので、妻の育児などのノイローゼとも思われていた。

末っ子や上の重圧がかかる立場からもなりやすいことがわかった。
自我の放棄を求められた人間が自我を放棄するまま、身体だけが幸せを見い出そうとしてエラーをおこし続けると言われていて、ミラー細胞が異常に活発になる反面、現実の情報処理が狂い、解離感、物質に対する特定の嫌悪や愛着などが見られる。
文字通り『鏡の世界』のなかでしか、幸せを感じられないということ。

遺伝的な性質も組合わさらねばかからないので、そう数が多いわけでもない。

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あきゅろす。
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