びたえあ
30.底が抜けたら返りましょ(17/17)

 キッチンに向かって歩く。
廊下は長かった。
なかなかたどり着けない気がするような、着きたくないような。

「リュート」

大理石の無駄遣いを踏みつけながらボクは、彼を見上げた。

「改めて実感するよ。
あーあ、今日は『学校』に行けなかったみたいだ、と」

リュートはふふふふ、と笑った。
実に、実に愉快そうに。

「勤勉な主人で、嬉しいですよ」

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あきゅろす。
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