びたえあ
30.底が抜けたら返りましょ(16/17)
「はい。夜確認したときは平気でしたが、夜明け前くらいかと」
この屋敷には車が2台止まっている。
メイド用と、ボクら用。リュートの使う車だと思ったという前提で話しているのならそれには細工がされているか、リュートが嘘をついているか。
しかし、朝車が走ったというのだから。
「ご覧になりますか?」
デジカメの写真を見せられる。確かにタイヤがパンクしていた。
「減ったメーターの写真もありますから、距離もわかります。あのコンビニにいけるくらいかと」
時間も書いてあるし、なによりも。
「それを確かめた間の時間、ボクより早くにリュートは起きていた?」
「ええ。当たり前じゃないですか。《俺が貴方を一人にするはずがない》」
2019.1/2.16:12
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