びたえあ
30.底が抜けたら返りましょ(3/17)
リュートは顔色ひとつ変えないで、ボクを見ていた。
「もう少し、お待ちくださいな」
ひめは、目を丸くしてボクを見ている。
「もう……飽きちゃったんだけど。そろそろ旅行編のために畳みたいとこだよ」
ボクがじとっとした目で睨むと、今度こそ、リュートはおやびっくり、という感じになった。
「これ、まだ旅行編があるんですか?」
「デート編かもしれない」
「……あなたにしてはアクティブな言葉ですね。びっくり」
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