びたえあ
2 へんなやつ
夢を見ていたと気付いて、我に返る。
何分たったんだろう?
なかなかあがって来ないなぁと思って、ガラス戸の向こうをうかがい見る。
僕は機械をさわるのが苦手だから、なるべく中についてる連絡用のインターホンは使いたくない。
でも……恐る恐る、指を伸ばして壁についてる四角い機械に触れた。
指紋がねとっと張り付く、ひんやりした無機質な感触に顔を歪める。これでお湯のコントロールをしてるし、壊す気はないけど。
[*前へ]
[次へ#]
10/289ページ
[
小説ナビ
|
小説大賞
]
無料HPエムペ!