びたえあ
2.へんなやつ
大理石の無駄遣いで出来た廊下を歩きながら、そいつをつれていく。

「おかえりなさいませ」とずらずらならんだメイドたちに、ただいまーとだけ言って二階へ上がった。

さっきまで愉快だったが、なんて不愉快なんだろう。ただ仕事すればいいのに、挨拶だのなんだの、ボクとコミュニケーションさせようとしないで欲しい。さっき運転してた執事のリュートがやってきて、また屋敷に泥棒がと言っていた。

どうでもいい。

「その汚いのは」

メイドの一人に聞かれてボクはよくわからないがむっとして、答えずに浴室に案内した。

[*前へ][次へ#]

7/289ページ


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!