<来校>名前、聞き忘れちゃった
「あ!」
「何?しんべえ」
教室へ向かう途中、しんべえは何か思い出したように声をあげた。
乱太郎とキリ丸はキョトンとしんべえを見下ろした。
「あの先輩の名前、聞くの忘れちゃったな〜って」
「「あ゙」」
「今日の授業はここまで!」
「「「「「ありがとうございました!」」」」」
午後の授業も終わり、皆それぞれ自由な時間の放課後。
偶々、掃除当番などがなかった乱太郎・キリ丸・しんべえは校庭に蹴鞠を持って遊びに出た。
「いっくぞ-!」
「オーライオーライ」
乱太郎が思い切って蹴鞠を高く蹴りあげる。
キリ丸はそれを上手く額で受け取り、しんべえにパスをした。
「行ったぞしんべえ!」
「うん!」
しんべえは蹴鞠着地地点を追いかけてよたよたと辺りをさ迷う。
しかし、お約束のように
ドカッ!
「「しんべえ!!」」
「あいてて…」
顔面キャッチをしてしまった。
乱太郎とキリ丸がしんべえに駆け寄る。
しかし、蹴鞠は勢いを失うことなくほかの方向へ跳んでいってしまった。
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