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<初日>滝もたじたじ




「私はやっぱり凄いヤツだと思いませんか貴女の名前先輩」


「へぇ〜例えば?」


「今だって、誰よりも早く此処に到着している…出来る忍者、つまり学園ナンバーワンってヤツですよ」


「そうか〜一番乗りだったもんねぇ…でも集合時間はとっくに過ぎてるんだよ」



滝夜叉丸は自慢話を始めようと構えようとしたが、寒気がして思わずグルンと貴女の名前を振り向く。

そこには軽く青筋浮かべて雑草を引きちぎる貴女の名前が立っていた。



実は貴女の名前が校庭に出て四年生を待つこと既に30分。
いくらなんでも遅すぎる。
しかも来たのは滝夜叉丸の一人きりと来たものだ…





「滝ぃ」


「は、はい!」



ビクッと肩を揺らす滝夜叉丸の肩をポンと優しく叩く貴女の名前。
笑顔の裏に隠されているものは計り知れない。



「四年生皆連れておいで、ちょっとシメとこう」






このあと、滝夜叉丸に収集されてやっと集まった四年生達は順番に一人一人、貴女の名前の体術の餌食となった…




貴女の名前を甘く見ていた四年生は金輪際、貴女の名前の授業には遅刻しないことを誓った。




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