# 「モンスターは敵だろ。倒さないとこっちがヤバイことになる」 「分かってるけど」 「…ナマエ、お前本当にソルジャー?」 モンスターが光になってしまうと、ナマエはゆっくり立ち上がった。 そして真っ直ぐにザックスを見る。 「ソルジャーになったのは、モンスターを倒すためじゃない」 「世界を守りたいとかそうゆうことか?」 「そうじゃない。ただ…」 そこまで言うと、ナマエは口を閉ざした。 ザックスが首を傾げて先を促すが、ナマエは首を横に振った。 「何でもない」 「何だよそれ」 ナマエはすまなそうに笑った。 ザックスはそれ以上は聞いてほしくないのだろうと理解し、仕方なさそうに頷いた。 チャキリ… すると、背後から何者かが刀の切っ先を突きつけてきた。 「敵に後ろを見せるとは、よほどの自信家か愚か者だ」 「「!?」」 振り向くとそこには、 “英雄”が立っていた。 [*前へ][次へ#] [戻る] |