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もう、傍にいてくれなくても大丈夫だよ
そう言って笑うナマエの顔を見たが最後に、レノの意識は途絶えた。
「くそ…!」
見つからない、全く見つからない。
次第にザックスが焦りを感じてきた頃だった。
ピピピピッピピピピッピピッ
「はい?」
『ザックス、どうやらレノがナマエと接触したらしい』
「!?」
それはツォンからの連絡で、ザックスは思わず立ち止まる。しかし、内容はあまり良くないものであった。
「それでナマエは!?」
『保護に失敗したらしい、五番街中央エリア付近で意識不明状態のレノが発見された』
「そんな…」
『今回の彼女は凶暴性があると見られて、我々も容赦のない対応に出ることにならなざるを得ない可能性が出て来た』
だから、とツォンは付け加える。
『一刻も早く、お前自身がナマエを見つけろ』
「だけど、全然見つかる気配ねぇんだよ!」
『レノとナマエが接触した位置から推測すると、進路的に彼女は五番街魔洸炉に向かうだろう』
「五番街、魔洸炉…!?」
『何か心当たりがあるようだな』
ツォンは何か思案げに更に続けた。
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