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どうしてだろう
ナマエの声がしただけで
心配になったり
ざわついたり
コイツが知らない奴と居るのを見たら
何か分からないけど
すごい苛ついた

「お前が、悪いんだ…」
「え…」

ザックスはポツリと呟く。
そしてギュッとナマエの肩を抱いた。

「お前が悪い…」
「何で…」
「さぁ」
「な…何、それ」

しかし、ザックスの声音には優しさしか含まれていないとナマエは気付き、安心したように体を預けた。

「ごめんね…」
「何が?」
「…さぁ」
「何だよそれ」

ナマエは顔を上げると、ザックスに微笑んでみせる。
ザックスは自分が、すごく安堵していることに気付いた。

あーもう
何なんだよコレ

ワケわかんねぇ
まぁとにかく、安心した


その気持ちの理由に気付くのは、まだ先の話。




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