* ガキィン 「終わりだ!」 グアアアォォォ ザックスの最後の一振りを食らうと、バハムート・烈は激しい呻き声をあげて光を放ちながら消滅した。 「終わったなー…」 「うん…え、ザックス!?」 ナマエは肩で息をしながら、バハムートの世界が消滅していくのを見送った。 しかし、ザックスの様子がおかしいことに気づく。 「悪ぃ…クラクラするだけ、だから」 「まさか…さっきの攻撃、エクサフレアの後に何も処置してないの!?」 それはバハムート・烈の大技、魔力も体力も攻撃力も奪われてしまう回避不可能の攻撃だ。 どうやらザックスは、それを受けたあとも処置を何もせずに戦い続けたらしい。 ザックスは頭を抱えて尻餅をついた。 「もしかして…アイテム忘れた、とか」 「…ご名答〜」 「アイテム忘れてバテるソルジャーなんて見たことない!しかもクラス1st!」 ナマエはガクガクとザックスの肩を揺さぶる。 これでもかと揺さぶられたザックスは、ある意味瀕死状態。 [*前へ][次へ#] [戻る] |