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ザックスはグッとナマエの腕を掴みあげる。
いくらソルジャーとはいえ、男と女の力の差は歴然で、ナマエは痛そうに顔を歪めた。

「痛ッ…離して!」
「俺は嫌か…アイツなら良いか?」
「そうゆう問題じゃ」
「そうゆう問題だよ」
「…レノでも嫌だよ」
「さっき、普通にしてたじゃねぇか」
「本当にそう見えた?」

互いに一歩め譲らぬ気迫。
ザックスは荒く息を吐くと、勢い良く立ち上がった。
そのまま、出口へと向かう。

「もう良い…お前、ワケわかんねぇよ」

…何、それ

ザックスの言葉に、ナマエはピクリと反応した。
どうやら、その言葉が貫に障ったらしい。

「…逃げるの!?」
「な…ッ」

ナマエはズカズカとザックスに歩み寄ると、キッと睨みあげる。


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あきゅろす。
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