増してゆく、真実
｢あ、あそこの窓が割れてる｣
｢入れそうだな…ん、アレは｣
｢セフィロスだ！｣
--増してゆく、真実--
アンジールはザックスとナマエを軽々と抱えて、肩から生えた純白の翼をはためかせ、神羅ビルの上部の階へ向かう。
すると、一つの割れた窓から、見慣れた銀髪がなびくのを見た。
｢セフィロス！｣
｢よし、急ぐぞ｣
アンジールは吸い込まれるように滑らかな動きで、その窓からビルの中に入る。
｢悪ぃ、待たせた｣
｢遅いぞ｣
ザックスは、ジェネシスコピーを倒し終えてこちらに背を向けているセフィロスに声をかける。
セフィロスは不機嫌そうに眉をひそめて振り向いた。
しかし、その表情はすぐに微かに驚きを出した。
｢アンジール…！｣
｢セフィロス、少しやつれたか？｣
思わず固まるセフィロスに、アンジールは苦笑して親しげに声をかける。
セフィロスはすぐに表情を引き締め、軽く鼻を鳴らすように顔を背けた。
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