*
「最近つまらない…」
「何で?」
「さぁ…なんでだろう」
ナマエはポツリと不満を漏らした。
しかし、ナマエ自身よく分かっていないらしい。
ザックスは思い切って聞いてみた。
「それってセフィロスにひざかっくんしたのと関係あんのか?」
「ひざかっくん?…あぁ、そうかも…」
ぼうっと思い出すように首を傾げる。
「…最近たまってた、のかも」
「何が?」
ナマエは何か閃いたらしく、ザックスを見上げた。
ザックスが聞き返すが、返事をしない。
その変わり少年のような笑みを浮かべた。
ザックスは思わず後退る。
な…何か企んでやがる!
しかし、ナマエはすぐに行動に移すほどバカではなかった。
「何、私から距離とってんの」
「いや別に!」
その日1日は、ナマエは何もしてこなかった。
しかし、それに安堵したザックスは後々後悔することになる。
ナマエの悪戯は、翌日から始まった。
あぁあああああぁああ
早朝、ザックスの部屋から爽やかな叫び声が響いたのは言うまでもない。
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