*
「…と言うわけだ」
セフィロスは長い溜め息をついてソファに体を沈めた。
「カッコ良く話をまとめてるけど、内容はめちゃくちゃ恥ずかしいな」
「…お前、甘く見てると後悔するぞ」
ザックスはニヤニヤとセフィロスを覗き込む。
セフィロスは忌々しそうに睨みあげた。
「俺はこれからも狙われ続けるかもしれん…」
「んな大袈裟な。単なる悪戯だろ」
「だから甘く見るなと言っている」
聞いていて分からなかったのか、とセフィロスは声を荒げた。
「アイツの悪戯はもはや、悪戯なんかの域じゃない…!」
子供が嬉しそうに笑い
大人が仕方ない、と苦笑できるような
そんな生易しいものではない。
「ジェネシスやアンジールが苦笑出来たのは、ナマエがまだソルジャーではなかったからだ」
「じゃあ…ソルジャーになって力を持ったマリの悪戯は」
『ひざかっくん』が膝の皿を割るほど強烈な
無邪気な殺人行為
2人はゴクリと喉を鳴らした。
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